看護師になるために

社会人から看護師になるための予算、期間、を検討します。

 

看護師への道のり

一般的に看護師になるには、「看護大学」「看護短大」「看護専門学校」等で3年以上の教育を受け、看護師国家試験に合格する必要があります。なお、高等学校から看護師を目指す人は、最短ルートの5年で看護師になることができます。

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予算と期間

それぞれの学校に通うための費用概算と期間を比較してみましょう。

学校分類   設置者種別 期間 入学金と授業料の合計
看護専門学校

・学習時間の 1/3 が看護実習
・卒業生は現場の約4割を占める
・病院付属は、看護師確保のためか学費安く、奨学金制度あり

公立 3年 60万円
私立 3年 250万円
看護短期大学   公立 3年 250万円
私立 3年 400万円
看護大学 ・一般教養科目も学び、保健師国家資格や助産師、養護教諭等の受験資格を得られる大学あり
・病院はもちろん、保健所や企業などでも需要あり
公立 4年 200万円
私立 4年 700万円
防衛医科大学校看護学科 月給10万、高卒(見込含)21歳未満 国立 4年 0円

期間は3年または4年。入学費と授業料の金額合計は、60万円から600万円。これに教材や実習等の費用と、期間分の生活費を予算として考慮する必要があります。

教材費や実習費用、ユニフォーム代は授業料等に含まれていない場合がありますので、確認する必要があります。総合病院の付いている学校でない場合、遠方での実習で交通費がかかる場合があります。

 

奨学金

数百万円もの現金は簡単に準備できるものではありません。学校は忙しく、バイトできるのは土日祝日と夏休みなどの長期休暇ぐらい。勉強に集中できるように奨学金を利用するのがオススメです。

  利子 対象 金額
日本学生支援機構 第一種奨学金(無利子)

 

特に優れた学生で、経済的理由により修学困難な者 ・国公立大学月額…45,000円(自宅通学)、51,000円(自宅外通学)
・私立大学月額…54,000円(自宅通学)、64,000円(自宅外通学)
・月額3万円を選択すること可能
第二種奨学金(有利子)
上限3%の低金利
 
高等学校又は専修学校(高等課程)の成績が平均以上 月額30,000円・50,000円・80,000円・100,000円・120,000円から選択
病院     月額3万円程度から。付属病院に一定期間勤務で返済免除の病院あり
大学   募集枠少ない。入学試験成績や、在学時成績によって選考 授業料全額免除、半額免除等
地方公共団体 無利子の場合が多い 日本学生支援機構と併用できない場合あり  
民間団体   募集枠少なく、成績や人物も評価対象  
日本政策金融公庫 2.25% 保護者が債務者となる。学生ではなく親がお金を借りる 1人300万円以内

月10万円程度の奨学金で、公立の看護専門学校に行けるでしょう。私立の看護専門学校に行く場合、学費は賄えそうですが、蓄えがないと生活費は厳しそうです。

 

看護師国家試験
看護師の免許を取得するための国家試験。厚生労働省医政局監修。
受験資格: 必要な学科を修めて卒業していること。
難易度: 合格率は90%以上。看護課程できちんと勉強しておけば、試験に合格できます。