チオテパ(ThioTEPA、N,N'N'-トリエチレンチオホスホルアミド)は、抗がん剤の一種。 化学式SP(NC2H4)3で表される有機リン化合物で[1]、N,N',N''- トリエチレンホスホルアミド(TEPA)のアナログである。分子構造は四面体で、リン酸塩に似る。アジリジンと塩化チオホスホリルから造られる。エチレンイミノ基を持ち、これが腫瘍細胞のDNAをアルキル化することにより腫瘍の増殖を抑制する作用を表す。類似の作用機序を持つ物質に、ブスルファンやシクロホスファミド、イホスファミドがある。