次の文を読み 94~96 の問いに答えよ。
A さん(43 歳、男性、会社員)は、 1 か月前に右頸部の腫瘤に気付き、自宅近くの診療所を受診し、大学病院を紹介された。検査の結果、A さんは、非 Hodgkin〈ホジキン〉リンパ腫 non-Hodgkin lymphoma と診断され、縦隔リンパ節腫大による上大静脈の圧迫も確認され、化学療法導入のため入院した。 A さんは「悪性リンパ腫と言われたときにはショックだったけど、化学療法は有効であると聞いて、頑張ろうと思っている」と話す。入院時、A さんは体温 37.5 ℃、呼吸数 18/分、脈拍 84/分、血圧 124/64 mmHg であった。血液検査データは、赤血球 302 万/μl、Hb 10.3 g/dl、白血球 6,400/μl、総蛋白 7.6 g/dl であった。
治療は正午から開始され、午後 5 時ころから胸やけと悪心が出現した。その後、A さんは制吐薬を追加投与され、症状は軽減した。それ以降、A さんに悪心・嘔吐はないが、翌日も食欲がなく、食事は 1/4 程度の摂取であった。治療後 3 日には症状が改善し、食事は全量摂取できた。 A さんは「楽になったけど、やっぱりつらかった。思い出すだけでもちょっと気持ち悪くなる」と話す。
治療後 3 日までの状況を踏まえて、次回の治療時の対応で最も適切なのはどれか。